前回に引き続き、伸びない人の特徴をあげていきます。今回は、メンタル・性格に関してです。
- 受け身である
伸びない典型です。伸びない人の最大の特徴の1つとも言えます。親からの指示待ち、先生からの指示待ち。自分で考えて動くことは何一つできない。まぁ、これは大人たちの過剰管理が原因なわけですが。
家庭でいえば、少子化になってから、1人の子供にかける時間が増え、余計に口出したり、手を出したり。そんなのほっとけばいいのに。と思うことを親の方が慌てて子供はそうでもない、という構図ですね。
朝起こしてあげるとかもしなくていいと思いますし、洗濯も自分でやらせればいいと思いますし、ご飯も休みの日くらい自分で作らせればいいのに。
遅刻して怒られればいいし、服乾かなくて困ればいいし、火傷もすればいいし、手も切ればいいんですよ。
それで覚えるんだし。
そんなに手取り足取りしていつ自立させるんでしょう??
最近は、子供に苦労させないように道を敷く親が多いですね。何してるんだか・・・・。
「若い時の苦労は買ってでもせよ」
という言葉を知らんのですか?
若いうちに失敗させるんですよ。それはもうたくさん失敗させるんです。
で、そこから復活させるんです。
経験です。それもすべて。
苦労を避けた時点で過保護です。親の思い通りの進路にしようとしたら過干渉です。
現実を知らせて、それをもとに考えさせるんです。
それで逃げる選択をした場合にだけ、一喝するんですよ。
このまま何もできない状態で社会に出てどうするんでしょうね。
いつまでも親と一緒に生活するんですかね?
それは子育てではなくて、親のわがままですよ。
学校もね。何回かブログ内でも言ってますが、大量の課題や朝夕の課外、いらない校則…過剰管理がすぎてるんですよ。
はっきり言わせてもらいますが、邪魔なんですよね。早く廃止していただきたい。主体性も奪って、睡眠も奪って、考える時間も自由な時間も奪って。良いことなんか1つもないですから。
このことに関してはすでにブログで書いてるので、ここではこれくらいにしときます。
https://keijukunobeoka.com/%e8%aa%b2%e9%a1%8c%e3%81%a8%e8%aa%b2%e5%a4%96%e3%81%ae%e5%bc%8a%e5%ae%b3/
とにかく。受け身な自覚のある子は、自分で変わらなければいけないんです。大人たちは過剰管理がお好きのようなので。
言うことを聞くだけの良い子ちゃんではダメなんです。自分で考えて、自分で決めて、自分で行動して、自分で責任をとらないと。
そういう管理からは、意識して距離を置いておかなければ、いつまで経ってもそのままです。 - 間違うのは良くないと思っており、間違いを指摘されると落ち込んだり嫌な気分になる。
間違うのは良いことです。勉強は間違うことから始まるんです。
間違うことで自分の知らなかったこと、分かった気になっていたこと、勘違いしていたことなどを見つけられ、それを分析し、できるようにする方法を考え、実践できるわけです。
間違うことが愚かなのではなく、間違いから学ばないことが愚かなのです。
そもそも間違いを指摘しているのであって、間違ったあなたを非難しているわけではないので、クヨクヨする必要は全くないんですよ…?
あと、落ち込んだら間違わないようになるんですかね?もしそうであればいくらでも落ち込めば良いと思うんですが、そうではないですよね。「間違ったことはまぁしゃーない、そりゃ誰でも間違うくらいはあるわ。じゃあどうすれば同じ轍を踏まないようにできるか、そのために間違った原因を分析しよう」と考えた方がよほど建設的です。 - ミスに甘い
自分の計算ミスの傾向を把握していない、指摘されたことを繰り返す、なぜ間違えたのかを徹底的に考えないなどです。
自分がどういう種類のミスをしやすいのか、知識不足によるものなのか、理解不足によるものなのか、字の汚さなどによる見間違いによるものなのか。これらを厳しく自己分析し、それを分析ノートに書き留めましょう。
復習では、その分析ノートの問題をやるわけです。つまり、確認のとき覚えられていた単語や、解けた問題はいっさい無視することです。知らないことを知って成長することこそが勉強の本質です。覚えたか不安な知識や間違えた問題などに絞って集中的に復習することが、効率よく成果を伸ばす秘訣なのです。
ですから、すでに理解できた内容を再度おさらいしなくてすむよう、勉強の際は、間違えたものだけをピックアップする分析ノートを作りなさいとアドバイスしているわけです。 - 自分のための勉強だと考えられておらず主体性がない
1番上の受け身の話の一部です。「親が言うから」「皆んながやってるから」のように勉強する理由を他人に依り、自分の意思ではない人が多いですね。こういう人たちは大体他責思考なことが多いです。他責思考の方はどの分野でも伸びないという話は以前ブログでしました。
https://keijukunobeoka.com/%e4%bb%96%e8%b2%ac%e3%81%8b%e3%82%89/ - 人間関係における強いストレスがある
親と自身の関係・親同士の関係・友人と自身の関係など人間関係におけるストレスが強い場合、それが学習に悪影響を及ぼしている可能性があります。
ストレスによって具体的にどのようなことが起こるのかというと例えば、記憶力の低下です。
ストレスを受けると「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールは通常、代謝の促進など体のバランスを整える働きをしていますが、過度なストレスによって必要以上に増えすぎると、記憶力に影響をおよぼすことがあるのです。過剰に分泌されたコルチゾールは、脳の「海馬」という記憶に関係する部位を萎縮させ、記憶の定着を妨げてしまいます。 - 考え方がわかっていなくても答えがあっていれば満足する
考え方がわかっていなくても答えがあっていれば大丈夫だと思っていませんか?公式は丸暗記すればいいと思っていませんか?
その価値観を改めないと、できるようにはなりません。決して。自分の頭で考えて様々なことを説明できるようにしていくのが勉強です。
そしてそれは日頃から訓練しなければ当然できるようにはなりません。 - 嫌な事を後回しにしがち
先送りにしても何も良いことはありません。それどころか、後回しにすればするほど取り返しがつかなくなることもあります。
実施される日が決まっている定期テストや受験はまさにその類のものですね。
勉強ができる・できない以前の問題として、「すべきこと」をコツコツやっているかどうかが分かれ目です。
テスト週間やテスト数日前にしか勉強しないという人も、実は「嫌なことを先送りにする」という習慣が原因です。
普段からこつこつやれば、テスト前にあれもこれもやらなければならない状況にはなりません。
コツコツやるためには日々の選択が大事です。大変だ、ちょっとキツいという方をあえて選ぶようにしてください。
https://keijukunobeoka.com/%e4%ba%ba%e7%94%9f%e3%81%af%e9%81%b8%e6%8a%9e%e8%82%a2%e3%81%ae%e9%80%a3%e7%b6%9a/ - 話を聞いても行動しない。
アドバイスを聞いたとしても、それを実行しない人は伸びない傾向にあります。行動しない理由として、以下のものがよく見られます。
①プライドが邪魔してやらない
せっかく塾に来ているのに、プライドがあるのか何なのか知りませんが、改善の必要がある人に限って頑なに自己流を貫きたがります。
「自分のやり方が正しい」「自分のやり方でやりたい」
と言うわけです。とにかく自信だけはある。
あのね、それで上手くいってるんだったら、そもそも塾なんか来てないでしょ。この話も前にしました。詳しくは以下のリンクから。
https://keijukunobeoka.com/%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%ae%e3%82%84%e3%82%8a%e6%96%b9%e3%81%a7/
②面倒でやらない
②の人達のために、以下のような記事を見つけてきたので、ご参考までに
https://toyokeizai.net/articles/-/649820?page=5
②内容を忘れてしまったのでやれない
人からアドバイスを受けているのに、メモを取らずに聞く神経が理解できませんね。
社会に出て、上司に仕事教わる時にそういう聞き方するんですかね?
忘れたらまた同じこと言わせるつもりですか?僕は面倒なのでもう言いませんけどね。なので、メモとってない子には一応言いますよ、「もう言わんからなー」って。
それでメモ取り始める子もいれば、そうでない子もいる。ま、ご自由にどうぞ、です。
どんな理由があろうと、行動しない子はほんとに伸びません。面白いほどに。当たり前ですけど。変わろうとしていないんだから。高校生とかだと、もういちいち指摘はしません。
変わるための具体的なアドバイスはしっかりと投げている。それを拾うか拾わないかは自分の選択です。 - 模試の成績に一喜一憂する
模試が返却されて『ヤバい!とりあえず何かやらなきゃ!』みたいに、何も分析せずに感情的に勉強する人、よくいますよねー。
気持ち的に満たされる瞬間があるかもしれませんが、結果には繋がらず、同じことを繰り返すだけですよ。
なぜなら、物事の正確な判断を行うときには、客観的な分析が不可欠だからです。
自分は何の得意な科目が得意なのか。各科目の中で、得意な単元はどれで、苦手な単元は何なのか。
そしてその分野をどのようにやれば着実に伸ばして行けるのか。
これらを考えるための現状把握ができるのが、模試の結果です。そこから自分自身の性格や、現状の勉強量と必要な勉強量、方法論の確認など、ありとあらゆるものを「分析」しなければなりません。
それをもとに自分で「計画」を立て、「自己テスト」「演習」をやっていくわけです。
模試は現状を知るための手段に過ぎません。よって、落ち込みすぎることも浮かれすぎることも無意味です。
模試が良くても本番で落ちる人はたくさんいるし、逆も然りです。分析→計画→実行→のサイクルを最後まで崩さずにこなせるかどうかが合否の鍵を握ってくることは間違いありません。
次回は、コミュニケーション編です。