前々回に紹介した、実力も伴わないのにプライドだけ高くて「自分のやり方でやるんで」っていうのは最強のアホだと思いますが、1つだけ例外があります。その例外とは何かというと、

「何も言われなくても勉強を最優先にし、毎日最低でも5時間以上勉強している生徒」

この状態なら自分のやり方でやるべきですね。前々回にもお話しした通り、7年間で1人だけ出会いましたね。これを全て兼ね備えている子。当然第一志望に合格していきました。

もしこの状態の中高生がいたら、学習塾としても喉から手が出るほどに欲しい生徒です。それくらい優秀ですし、周りに良い影響を与えてくれますし、将来を考えてどれだけ育てられるかが楽しみになる生徒です。どこまでも伸びてくれますから。

まず勉強を最優先にするということろ。

習い事やら、部活やら、クラブチームやら、勉強以外の趣味ではなく、勉強を何よりも優先している生徒ですね。まずこういう生徒がいない。

別にいいとは思うんです。

習い事などをやってもね。というか経験値として何かはやるべきなんですよ。楽器でもスポーツでも、何か他にのめり込めるようなものがあるのは大事です。「お勉強」しかしてこなかったら見識も広がりにくいし、色んな経験もし辛いですしね。ただ、優先順位が最優先ではいけないんですよ。それらはあくまでも趣味であって、「普通科高校に入った目的」ではないはずです。

勉強の優先順位を最優先にするだけではもちろんダメで、毎日どれくらいやっているかも大切なわけです。 

その目安が1日5時間以上です。

当然学校以外でです。

1日5時間以上勉強していれば、例えば中学の問題集は5教科すべてでやる問題集がなくなる勢いです。

というか、もう中学3年分は終わっていてもおかしくない。

まずそれを継続できる体力があること。

そして指示がなくても課題を見つけ、自発的に取り組む行動力があること。

難解な問題に対しても、持っている経験と知識をもとにアプローチするしこう(思考・試行)力があること。

勉強の順序などを把握して自分で計画を立てることができる分析力があること。

その分析から今何をやるべきかを決めることができる判断力があること。

体力・行動力・しこう力・分析力・判断力

これらの5つの「力」を持っていると自己流でもまず間違いなくうまくいきます。逆にそれがない人がやると確実に伸び悩んだり、悪い方向にいきます。

そのくらいを自分で考えて計画してできるのであれば自己流でもいいと思います。

むしろ、そこまで行くと、他人が作ったカリキュラムって邪魔なんですよね。

大枠だけアドバイスなんかをもらって、あとは自分で進めるのが最適です。

大枠というのは、いつまでにどこまでを終わらせておくべきかという話です。

とはいえそれも、自分で突き進める生徒には不要なんです。

で、桂塾の生徒にそこまでの生徒がいるのかって話ですね。

今のところはいませんね。惜しい子たちはいますけど、まだ足りない。意識のレベルが追い付いてないんです。まだまだ上が見えてないですからね。周りと比べて頑張っているというレベルですから。

それを8月で無理やりかち上げるわけです。

ここが勝負でしょうね。

受験生の変化を見ることができる受験生でない子たちもかなり刺激になりますね。

ということで、

「自分のやり方でやりますんで」って言って納得できるのは上に書いたようなレベルの生徒です。それ以外は無理ですね。

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小野桂史
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