今日は親御さんに向けての話です。

子供は親から言われたり教えられたりで育つのではなくて、周りの誰かの行動を見てそれを真似すると言われています。

要するに勝手に育つということです。

心理学の用語ではこれをモデリングと言います。

子どもにとって一番身近なモデルといえば、一緒に生活をしている父親や母親です。

特に幼少期はそうでしょう。

子育てしているときにあんなに言ったのに、これだけ何度も言っているのに、と思う事ってあると思います。

これから分かることは、「言うだけではだめなんだな」ということです。

自分がしてきた言動がそのまま子供に出ている可能性が高いということです。

親のほうが意識していなくても、子どもは親の姿から、仕草や行動、ものの考え方などを吸収しているのです。

特に「ま、いいか」と思った対応の時が要注意です。

適当な対応をしているときにも子供は見ています。

その適当な対応をふとした時に真似されているんだと思うんです。

例えばどこかを予約したのに、キャンセルの連絡も入れずに行かない人たちもいるじゃないですか?

そういうのってきっとその子供もそうなるんですよ。

ポイ捨てをするような人だと、きっとその子供も平気でごみを捨てるようになるんですよ。

店員さんに横柄な態度をとっていれば、子供もそういう接し方になるでしょうね。

家ではもっぱらテレビばかり観てダラダラしているのでは、「もっと勉強しなさい!」と言っても、子供も自発的に何かを学ぼうとはしない可能性が高いでしょうね。

人の揚げ足ばかり取っている人の子供はすでに人の揚げ足を取っているんです。

なんなら、親が子供に揚げ足とられたことがあるはずなんです。

それでイラっと来たりしている人もたくさん見たことがありますしね。

良いこともまた然りです。

家に文化資本があって、日頃からよく本を読む親の子供は、読書好きになる可能性が高いことが知られています。

また、趣味で休みの日などに何かを勉強されている方の子供は何も言わずとも自発的に学ぶようになります。

年齢が上がれば家庭外の環境にいることが多くなるので、親御さんの影響よりも周りの友達や先生などの影響の方が大きくなります。

当然、そういう家庭外の環境要因もお子さんの価値観形成に大きく関わることは事実です。

しかし、やはり幼少期に受けた影響というのもそれなりに大きいものです。

子育てとは、何を言うかではなくて、自分が何をしてきたかということです。

言動が一致していなければ、子供には見抜かれます。

親御さんの生き様もお子さんに少なからず反映されるということを認識した上で、日々を過ごすことが大事になるのです。

参考:

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/diamond.jp/articles/amp/118943%3Fusqp%3Dmq331AQGsAEggAID

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小野桂史
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