結論から言うと、定期テストの点数を上げることと、本質的な学力を上げることは全く別物です。

定期テストの点数が取れているからと言って、本質的な学力が高いとは言い切れませんし、定期テストの点数が低いからと言って、本質的な学力が低いとも言い切れません。

会話をしていく中で、この子本当は賢いのにと感じる子もいれば、なんでこの子はあんなに点数が良いのだろうかと感じる子もいます。

そしてこれは大体、模試の結果に表れたりします。

学校のテストはそのテストの期間までに勉強したことが出題されます。

さらに言うと、ワークや日々課題から出題されたりします。

となると、その単元を理解していなくても、ワークや日々課題を暗記するまでやってしまえば点数は取れます。

ここが問題なわけです。

極端な例を出すと、数学に出てくる言葉の意味や概念を理解していなくても、ワークや課題の答えを暗記してしまっていると問題は解けます。

上の例は実際にあった話です。

で、問題文などに出てきている言葉の意味を聞いたら、わかりません…みたいになるわけです。

要は解き方を暗記しているだけで、中身の理解はしていないということです。

これは数学だけではなく、社会や理科にも多く見られます。

特に社会や理科を暗記で行けると思っている層に多い。

これでは大学入試では点数が取れないことになります。

内容をしっかりと理解し、ほかの人に解説できるレベルまで磨くと、どんな問題でも解けるようになります。

これがなかなか難しいところです。

テストで点数は取れてしまいますから。

点数が取れていると、その周りにいる人たちも安心してしまいます。

でも実情は学力的に上がっていない。

点数が良いゆえに気づかない。

これが大変です。

わかる人が見れば見抜けるんですが、学校の先生でも一部の人しかわからないかと思いますし。

簡単に言うと勉強方法が違うので、定期テスト勉強のように暗記先行で行くと、失敗するわけです。

しかも大事な入試の後で気づくものだから、、、

だから桂塾では本質を学べるような問題を選定して出したりします。

暗記だけでは太刀打ちできない、しこう(思考・試行)力を試す問題です。

もちろんすぐにはできるようになりません。

わからなかったら言葉の定義やその分野の基礎概念を何度も何度も確認し、一生懸命自分の手と頭を動かしてやっとできるかどうかのところまで行きます。

その先も何度もやっていけばやっとできるようになりますが、多くの人たちはちょっとできるようになるとやめてしまったりします。

そのあとが大事なのに。

もったいないですね。

自分が思っているよりももっと先にゴールがあるので、自分ができると思ってからが重要になります。

それを理解している人が最終的に良い結果を得るわけです。

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小野桂史
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