「へたくその上級者への道のりは、己の下手さを知りて一歩目」

安西先生「スラムダンク」

はいこれね。まったくもってその通りです。スポーツにしても、勉強にしても、芸術にしても、

自分ができると過信することが最も伸びない理由。

まず上を見ようとしていない。

自分よりもうまい選手は腐るほどにいるし、自分よりも賢い生徒は全国には五万といるし、自分よりも音楽や美術が優れている人は山ほどいるわけです。そしてトップに立つ人はトップに立ったとて、自分が一番だとは思っていない。一番だと思っていないというか、さらに高みを目指し続けているわけですよ。

何が違うってそこですよね。

何やってもうまくいかない人は常に人と比べて、自分よりも下を見て安心したがる。自分から井の中の蛙になりたがる。

だから伸びない。

スポーツでも「あいつよりはうまい」「あいつよりは早い」勉強でも「あいつよりは点数が良い」「平均よりは上だから」「クラスの中では上位」などなど。

音楽や美術はそれがもっと顕著で、判断の基準がないに等しいので、自分を磨くしかないんです。楽器を上手く弾けて当たり前ですし、絵を上手く描けて当たり前なんです。そこからどうやって自分の個性を出すかなんですから。

で、皆さんに一番関係あることは勉強と部活です。上に挙げたセリフを平気な顔して発している方いますよね。

伸びないですよ。

勉強するかしないか以前の問題です。勉強しても当然のように伸びません。

だって基準が激低なんですもの。

何か解けない問題があっても、あいつも解けないから、ほんとはわかってたから、この問題は応用問題だから、まだ習ってないから、そういう言い訳をして逃げるんです。できない自分の正当化ですね。

たまに親もそれに同調する人がいるので困ったもんです。習ってないからできませんと、入試の時にも言ってください。落ちたら何の慰めにもなりません。

習ってないから仕方ないよね~って言いますか?

そんなことしてないで、できない自分をまず受け入れて、そこから何をすべきかを考えてください。できないものは仕方がないんです。今までやってこなかったので。でもそのままでは最悪です。そのできないものをどうやってできるようにするか。

そのためにはまずできないことを謙虚に認めること。認めてそこから何をすべきかを考えること以外に、出来るようになる方法はありません。

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小野桂史
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