中学までは言われたことやっとけばまぁ何とかなります。

ただこれ、高校生になったら通用しません。

「言われたこと」というのは塾にではなくて、学校にです。

学校の言うとおりにやって何とかなるのは中学まで。

それも8割くらいの話です。

残り2割は自分でできるようにしないと。

高校に行ったら9割を自分で決めて勉強しないと。

何が違うとかと言うと、受験の方式です。

中学生が頑張るのは高校入試です。

高校入試というのはその県で問題が一緒です。

ということは教科書の違う市町村でも同じテストを受けるということです。

延岡市でも宮崎市でも教科書は違うのに入試は一緒。

逆に考えると、同じことを教えていないとテストに通用しないということになります。

だから教科書は違えども、内容にそんなに大きな違いはないわけです。

そう考えると、学校でやっている授業をちゃんと聞くことがまずベースになければいけないし、それに沿って勉強を進めていくべきということになります。

ただ、それでも最上位の高校に行くとなれば、学校に合わせているようでは間に合わないので、先に進めないといけません。

目指す高校によっては学校の指示を聞いていれば良いという話ではなくなてきます。

8割としたのは一般的な高校を狙う場合です。

宮西の理数科などの最上位校を目指すのであれば、5割が学校の指示で、あとは自分でやれないと。

そのくらい自分で勉強できないといけません。

それが高校生になると大きく変わります。

大学入試になるからです。

大学入試はその大学によってそもそも科目すら違います。

理科が不要な大学もありますし、数学が1科目で良い大学もあります。

社会が2科目必要な大学もありますし、国語の古典が不要な大学もあります。

とにかくその大学によって受けるテストが違うわけです。

しかし高校は文部科学省で決められている指定単位を取らせなければいけないという決まりがあります。

そうなると、受験で使わない科目でも指導をしなければならない。

それは高校3年生になっても同じです。

高3になって、入試前に全く使わない科目の授業があったりしますし、酷いところは課題を出してきたりします。

受験前なのにです。

しかも全員一律の課題です。

公立高校だろうと、私立高校だろうとそれは一緒です。

進学校になればなるほどにこういう課題は少なくなります。

課題を減らしても勝手に自分達で勉強するからです。

上位に当たらない自称進学校の生徒の課題を減らしてしまうと、まず勉強しなくなります。

だから課題をたくさん出されるわけです。

しかしそれでは大学に合格はできません。

だからこそ、自分の行きたい大学に必要な勉強を自分でしていかなければいけないということになります。

もちろん、ほとんどの人にとって高校の授業は必要です。

全く知らないことを授業で理解していくことはほとんどの人にとっては重要ですから。

それの何を磨いていくかが大事ということです。

中学のうちから自分で考え、自分で試行錯誤してみて、それを分析して、そうやって早いうちに土台を作ることが大学入試の成功の秘訣になります。

高校の小テストや課題に追われている場合ではないんです。

一律に与えられたものをやっていれば良いというわけではないんです。

学校や先生のいう事だけを聞いてやった結果落ちたとしても、その責任は誰もとってくれませんよ?

アドバイスは考え方の一つとしてしっかりと受け取ったうえで、自分にとって本当に必要なものを客観的に判断してそれを最優先にやっていきましょう!

それが一番大事なことですすし、一番やってもらいたい勉強です。

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小野桂史
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