これもネットが発達してきたこのご時世、よく言われることではありますが、そもそも、今の時代、学校というものが果たして必要なのかということです。

ホリエモンではないが、今の学校というところ自体、何のために存在しているのかよくわからないところがあって、そういう主体性のある子供は多くないと言われるかもしれませんが、パソコン一台あれば今はどんな教科でもそう無理なく自分で勉強できてしまう。

これは受験サプリのようなネット予備校だけを指しているのではなく、高校の場合だと、例えばN高なんてオンラインの通信制高校もできているのです(東大合格者も出ている)。

仮にそういうネット予備校、ネット高校を利用しなくても、英語などは全くの独学でマスターすることが可能です。

受験用の参考書や問題集は必要不可欠な分だけ買って、それは一通りきちんとやっておいた方がいいが、英文の記事は幅広い分野のそれがほとんど無尽蔵にあるし、Youtube を見ると、字幕付きのよいドキュメンタリーなども見つかる。

その気になれば英語でチャットもできるし、海外の人とメールでやりとりもできる。 

そういうのの使い方を教えてあげれば、学校の授業そのものがいらなくなるだろうという気がするのです。

むしろこちらこそ「アクティブ・ラーニング」になる。

洋書を取り寄せるのでも、今はアマゾンや紀伊國屋のネットウェブを利用すれば、田舎にいてもすぐ届きます。

ほんとうに便利なものです。

そして、ネットの無料コンテンツが充実しているのです。

大学入試の二次の入試長文にはウェブサイトの英文もよく出ているので、自分が面白いと思って辞書を引きながら読んだものが本番にそのまま出るということだってありうるのです。

そういう苦労は無駄にならない。

僕はたまに生徒に読ませたいと思ったものがあるとコピーすることがあるのですが、学校の退屈なリーダーのテキストよりそういうのは内容的にもずっと面白いでしょう。

学校がないと困るのは、友達を作りにくいとか、部活をしないと運動不足になるとか、勉強以外の面だけではないかという気がするのです。

少なくとも高校レベルではそう言える。

社会科なんかは昔から独習派が多かったし、とくに苦手な科目だけネット予備校の講座を使うなどすればいいのです。

要するに、学校授業自体がいらなくなりつつある。

学校授業の本体そのものの存在意義が疑われるような時代になっているということです。

自分の時間管理、生活管理さえきちんとできれば、勉強は学校抜きでやれる。

その方がゆとりももてるし、むしろ効率的でしょう。

コロナ休校のとき、それに気づいた生徒もいるかもしれません。

なので、前向きな不登校に関しては奨励されるべきなんじゃないかという風に思います。

これが学校でいじめられてとか家庭環境が悪くてとかで不登校になるというのは普通に大問題なので早急に解決しなければなりせんが、学校の空気感や過剰管理が合わないので、そこから離れて自分の勉強をしたいというので不登校になるというのは別に何も問題ないというか、むしろ奨励すべきだと思いますね。

それこそ、自主・自立だからです。

学校にいてはそれはできないと判断して、自分で考えて決断をしているわけです。

上に述べたように今は通信制の学校も数多くありますし、大学に行くために全日制高校に無理に通う必要はないのです。

同じ理屈で塾もいらないんじゃないかって? 

そうです。

自分で調べ、考えながら継続する力があれば、通常の学校も塾もなしで大学受験に対応できるくらいの学力はつけることができる。

高校を中退するとか、初めから行かなかった場合でも、高卒資格認定試験は年に2回あって(ただし受験は18歳から)、毎年計1万人近くが合格しているようですが、それと大学入試のレベルにはかなりの差があるとしても、難関大合格者はかなりいるのです。

人生色々で、大学には毛色の違うのが色々いた方が面白いのです。

こういう話を聞くと、少し広やかな気分になりませんか? 

「なった」というので、そのまま高校をやめて、自分で好きにやるつもりがダラダラするだけになって、入試にも受からず、そのまま引きこもりになってしまったというので、後で責任を取れと言われても困りますが…

そうならないためにはやはり、早い段階(中学生)からじりつ(自立・自律)の心を育んでおくことでしょう。

それがなければ、堕落するでしょうね。

前にブログでも書きましたが、自由になってもうまくいくためには、この力が必要不可欠になります。

特に自立心を育むためには、大人の言うことを鵜呑みにしないことです。

自らの理性を大切にして下さい。

いかなる権威も若い人たちから自由を奪う存在ですから、心の中では常に敬い遠ざけるようにするといい。

そこさえクリアすれば、それは十分可能なのです。

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小野桂史
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