世間一般で考えられている 「手厚さ」というものは、勉強においては真逆の効果を発揮します。

一般的に「手厚い指導」というのは、

 「たくさんの授業をし、手が止まるところがあればすぐに教えにきてくれ、寝ている生徒は起こしてあげて、点数がよくなくても褒めてその気にさせ、効率よく遊ぶ時間も作りながら成績は伸ばしてくれる」

これが手厚いと言われるものです。

しかし、勉強とはあくまでも「自分」がやるものです。

「手厚い指導」という究極の受身の環境にいれば当然、自分で考え行動することのできない指示待ち人間が出来上がります。

それでは本来の賢さは身に付かない。

だからうちは今後も「自分で動いてもらう」というスタイルを貫きます。

本当に必要なものはそこですから。

桂塾の役割は「道しるべ」です。

目標に対してのルートはこっちだよとアドバイスしたり、目標に向かうために何をしていかなければいけないかを提示する所です。

うちは、徹底的に受身の姿勢になることを排除しているので、本当に自分で動かなければ1人で自習しているのと変わらない状態になります。

塾に来てやることも、自分で具体的に決めなければ、こちらから指示することはありません(当然、現状の弱点の分析と、強化すべき内容と、いつまでに何をどのくらいできるようにならないといけないのかということは事前の面談などで提示しています。また、目標計画ノートの書き方も具体例を提示しています)。

質問も自分で持ってこなければ、こちらから聞くことは(基本的に)ありません。

添削指導も自分で持ってこなければ、こちらから提案することはありません。

授業も自分で考えて解かなければ、こちらが先に解答を書いたりすることはありません。

なので、今はうまくできなくても、今の自分を変えようと行動している人や目標を持っている人にとっては、全てがある塾です。

逆に、自分を変えようとしない人や塾に成績を上げてもらおうという受身な考えでいる人にとっては何が良いのか全くわからない塾に思えるでしょう。

桂塾にも辞めていった方はいます。辞める方は皆1,2ヶ月で辞めています。

そういうとき、うちは引き止めることは一切しません。

すぐにやめる子は何が問題かというと、全てが人のせいということです。

塾が自分に合わないとか、指示されないからとか、質問もなくほとんど自習と変わらないからとか、成績が上がらないのは塾のせいとか、全て何かのせいなんです。

そもそも、塾に入ってすぐには成績は上がりません。

最短でも半年はかかります。

最短でです。

当たり前です。今までやってきたことがその状態であり、それを変えるということは自分の様々な習慣をまるっと変えていかなければならないということです。

様々な習慣というのは、行動や思考や方法のことです。

今までの人生の中でしみついてきたことが一朝一夕で変わるわけがないでしょう?

一般的にみて1年はかかるし、長くかかる子だと2年たっても成果が出ないこともあります。

それに加えて基礎が壊滅状態だと小学生や中学生の基礎からやり直すことになるので、小4から始めたとしても中3まで6年分もあるので、2年で成績が上がるという方が奇跡なわけです。

とにかく、最も直さなければいけない部分が何かのせいにするところである以上、すぐ辞めている時点でこの先の成長もないわけです。

何よりも自分が変わらないと、塾さえ変えれば何かを変えてもらえるという受動的な考え方を変えないと、手取り足取りやってもらえればきっとよくなるというお花畑みたいな脳内を改めないと、成績なんてものは一生変わりません。

そういう受け身でいる限り、どの塾に行っても、どんなに素晴らしい先生に教えてもらっても、何一つ変わりません。

僕はただ今いる生徒に全力を尽くすだけです。今いる生徒がずけずけと言われてきついと思っても、厳しい塾だと思っても、たとえそれで生徒にうっとうしいと思われても、第一志望に合格しないことの方が何倍もつらいはずです。

成績を上げたいのであれば、まず他責の考えを捨てることです。

塾を変えれば何かが変わる?明確に変わるのは場所だけですね。

結局、自分が変わらなければ何も変わりません。

親はその邪魔をしないことですね。変わるべきは自分自身。それが出来ないと点数も変わりません。分かり切った話です。

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小野桂史
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