桂塾には目標計画ノートを書くという制度があり、毎週月曜日に提出してもらって(目標や計画が書いてないからといって、特に何を言うわけでもありません。あくまでもそれで成績が伸びなかったり悪くなったときの原因の1つではないのかということを把握・提示するために日頃の勉強法をみるという目的で集めているだけです)、その1週間の勉強の様子を見守っています。
が、しかし、書いている人達も設定や運用の仕方が甘い甘い 笑
具体的にどのようなところが甘いのかというと、
・提出することが目的となっていて、意味をなしていない
・目標と計画が同時にあって初めて意味をなすことをわかっていない
・目標の立て方が非常にあいまいで目標になっていない
・こちらのコメントを読んでおらず、指摘されたところが全く改善されていない
以上のような点です。
今までのノートを見ると、
「数学を頑張る」
「テストで80点以上を取る」
「英単語を20個覚える」
「化学問題集を1時間やる」
「二次関数の問題を5題やる」
などなど…中学生も高校生も、似たり寄ったりな書き方になっているわけです。
例えば、「単語を20個覚える」で考えてみても、
どうやって覚えるのか?
何の単語を覚えるのか?
どこまでできたら覚えたことになるのか?
どんな選出で20個なのか?
そもそも何のために覚えるのか?
これらのようなことが一切わかりません。
それではせっかく貴重な若い時間を使っているのに、モチベーションも効率も上がらず、賢くなるものもならないし、勉強はつまらないままです。
「テストで80点以上取る」という目標も、テストで80点以上取るために具体的に何をするかが計画であって、80点以上取ることはただの目標です。
英語のテストで80点以上取るためにその1週間具体的に何をするのか。
その1週間の目標を達成するために今日1日は具体的に何をするのか。
それが計画です。
だからこそ、目標というものは数値が明確でなければいけない。定量的なものでなければいけない。
誰かの基準で達成したのかどうかが判断されるものを作ってはいけないんです。
例えば、数学のワークの100ページから110ページまでやるとか、英単語テストを今日中に5枚合格するとか、酸化還元反応の半反応式を書くテストを2連続満点とるまでやるとか、誰が見ても明確にできたかできていないかがわかるものを目標としなければいけない。
なので、目標に「頑張る」とか「ちゃんとやる」というような表現は入れる必要は一切ありません。そんなもの当たり前ですし、それらは主観的なものなので。
そして、しっかりと目標と計画を立てたならば、あとは毎勉強のときにそれをチェックしながら進めていくだけです。
これをやらない人がいます。つまり、せっかく立てた目標や計画を確認もせずに違う勉強をやってしまう人がいるわけです。
それは無計画なのと変わりありませんよね。計画・目標を立てることが目的になっているだけで、まるで意味をなしていません。
パフォーマンスをするためにやっているのであればそれは無駄な時間なので、それならば初めから書く必要はありません。
しかし、こういうことをサボるならば今までの自分から変わることもまた難しいでしょう。
毎日教室に来て、目標と計画を立てて、それを意識しながら毎日何か一つでもできるようになれば1年で365個の新しいことを知ることができます。
そういう積み重ねでしか成績は上がりません。
逆に考えれば、そういう積み重ねができれば成績は上がる!
計画はとても大切です。
目標はその計画の根拠となるものです。
明確な目標を立ててその日を意味ある1日にしましょう。
そうすれば必ずうまくいきます。
心理学の分野でも「目標を設定し、細かく計画を立て、記録し、達成度を自己管理する」ことはじりつ(自立・自律)心を鍛え、学習内容の習得に有効であると、研究で報告されています。
https://libres.uncg.edu/ir/uncg/f/D_Schunk_Cultivating_1981.pdf
やらなくても特に何も言いませんが、変わるためにはこういうめんどくさく思えることを自分でやるしかないんです。
成績を上げるというのはそんなに簡単な話ではないのです。