1. 勉強する目的がない
    目標があって初めて有意義な振り返りが可能になります。また、目標をもつことはモチベーションの維持に役立ちます。
  2. 目標に期限がない
    目標に期限がなければ達成のために動きはじめるきっかけを失ってしまいます。また、期限がないのであればいくらでも先延ばしすることが可能になってしまいます。
  3. 計画を全く立てずに勉強している
    例えば、学校の定期テストが近くなると、テスト勉強の計画を立てると思いますが、計画を立てたらその計画がどうだったのか振り返りをしなければいけません。

    振り返りをして何が良くて、何が良くなかったのかをはっきりさせて初めて計画を立てた意味が出てきます。

    桂塾では計画手帳のチェックをしていますが、立てたスケジュールを本当に全てその通りにやったのかどうかはわかりません。

    しかし、提出したときに、翌週の予定がない状態で提出している時点で計画なんて何もない無計画な生徒であることがはっきりとわかります。

    これは前にも話したことがあることなんですが、その調子だと一向に変わりません。無計画な生徒はずっと無計画なんでしょう。

    それでテストの点数が上がらないと言っているわけです。

    上がるはずもありません。

    無計画なんで。

    計画を立て、実際の行動との違いを照らし合わせ、なぜ計画通りにいかなかったのか、何があれば計画通りに進んだのか、そもそもその計画に無理はなかったのか、その計画が甘くはなかったのか、そういうことまで考えて初めて「計画を立てる」といいます。

    これはテストの点数を上げるだけではなく、将来仕事をするようになってからものすごく重宝します。

    ある仕事をこなすための期限が必ずあるので、その期限から見て、いつまでにどこまで終わってないと間に合わないのかが重要だからです。

    その計画を立てる練習を今のうちからしなさいと言う話です。

    とにかく出せばいいという感覚で出している生徒がいるのは知っています。

    何もわかってない。

    いつまでたっても点数は上がりません。たとえ8割近くとっている生徒でも、それ以上に行かないのはそこです。無計画すぎます。

    何の科目をどれくらいやったのか、それを目に見える状態になっていないので、何を強化して、何が不足しているのかすらもわからない。

    計画を立て、実際に行動したものを比較し、修正し、改善し、より磨き上げられた計画を立て、次に生かす。

    それができたら点数は勝手に上がっていきます。

    やみくもに勉強して上がるわけがないんです。
  4. 勉強の計画を自分で考えようとしない
    自分で計画を立てることで計画を立てるスキルが向上します。いつまでも他人に計画を作ってもらうわけにはいきません。

    そこもしっかり自立しなければいけないわけです。

    計画を立てる際のポイントはしっかりと伝えているはずです。あとは自分のために、自分で計画を立てて、自分で進めていくことです。
  5. 計画の粒度が適切でない
    計画がざっくりしすぎて具体性がなかったり、計画が細かすぎたりする場合があります。

    そこらへんは初期段階で、どのように計画を立てていけば良いかをお話しているはずなので、それを参考にしつつ自分で計画を立ててみて、不安であればアドバイスを貰えば良いでしょう。

    結局、そこも含めて試行錯誤してみるわけです。うまくいかなかった計画は、どういう点がまずかったのかを書き留めておいて、次回以降どんどんアップデートして、より自分に合ったものにしていけばよいです。

    何事もトライ&エラーです。
  6. 学校の課題に追われていて自分の勉強どころではない
    学校の課題は全員に対して出される課題です。あなたの成績を上げることを考えると、やらなくても良い問題があったり、繰り返し練習する必要がある問題があるはずです。

    『自分は何のために、課題をやっているのか?』

    中高生の皆さんの当分の目標は、第一志望校に『合格』することだと思いますが、延岡の高校のような自称進学校に通う生徒は、特に忙殺される毎日で、麻痺状態になってしまいます。

    本当は『合格のため』なのに、『課題をこなす』だけになります。

    冷静に考えてみてください。

    基礎すら身についていないのに、難しい問題をひたすら解いてもほぼ無意味です。

    課題に追われて、自分の復習すべき分野をしっかりと復習できていない状態で、どんどん新しいことを学んでも、知識は定着しません。

    冷静に考えたらわかると思いますが、周りのみんなもやっているし、『やらないといけない』という洗脳によって、大事なことを見失うことになります。

    今、もし課題に追われているのであれば、一回冷静に考えてみましょう。

    今あなたがやっているその課題とか宿題は、

    ①あなたのレベルに合っていますか?
    ②何の目的でやっているかわかってますか?
    ③受験で合格するために本当に必要ですか?


    この3つの質問を考えてみてください。

    もし、この質問を答える中で、これは必要ないなと思うものがあるなら、思い切って捨ててしまいましょう。学校なんて卒業できるなら何の問題もないはずです。

    ここは怖いかもしれませんですが、『合格』のために、覚悟を決める必要があります。

    結局、落ちても自分の責任ですよ?先生たちはこちらのせいにすれど、落ちた責任はとってくれませんからね。

    自称進学校の先生は、学校の課題を毎日やれば大丈夫だ!!絶対に合格できる!!

    こんな風に自信満々に言ったりします。

    これを、部活などをしながら3年間しっかりとこなしていけるような能力の高い人はそれで合格できるでしょう。

    ただそんな生徒は一握りです。それは合格実績を見れば一目瞭然でしょう。

    ほとんどの受験生は、自称進学校の鬼の物量作戦についていけなくなり、置いていかれます。それが現実です。

    それで結局不合格だったら、『努力不足』みたいに片付けられます。

    先生は、あなたの結果に対して、最終的には責任を持ちません。だからこそ、自分の受験生活には、自分で責任を持たないといけないです。

    もし今無駄な学校課題に追われているのであれば、思い切って捨てて、受験に向けての正しい行動をとりましょう。
  7. やることが具体的に決まっていない
    目標ややる気があっても、具体的にやることが決まっていないと、勉強をはじめるのは難しいものです。

    その日の勉強や1週間のスパンの中で何ができるようになるのか、という短中期的な目標をしっかりと定めた上で、では、それを達成するために何をやるのか、ということを具体化していきましょう。

    例えば、

    ○月□日は数学をやる。絶対値の定義とその性質を人に説明できるようにする。そのために、教科書p30〜31ページの証明問題3つと例題2つを解く。

    といった感じですね。目標としては、「人に説明できる・何も見ずに自分で語れるようになる」ということを設定すると良いでしょう。
  8. 好きなもの・楽なものばかり勉強する
    これは、本格的な勉強を始めて、点がある程度上がったが、そこから伸び悩んでいる人によく見られることです。

    確かに、本格的な勉強を始めたばかりの頃はこれで良いのですが、得意科目の点を伸ばすことができたら、次の段階に移行しなければなりません。

    つまり、合格するために絶対に必要な科目の勉強をしなければならないということです。それは、各大学の科目の配点を確認しなければ分かりません。

    例えば、英語が苦手だが、第一志望の大学の配点をみると、英語の配点が総点の1/3を占めている、という場合、いつまでも英語から逃げるわけにはいきませんよね。

    重要なことを後回しにしていないかを常に意識してください。
  9. 計画に余裕と持続性がない
    勉強量を多くすることを重視するあまり、余裕と持続性のない計画をたてていませんか。

    計画は理想通りにはなかなか進まないものです。計画がうまくいかない時の余裕をつくっておきましょう。

    物事全般において最も重要なことは、

    「毎日コツコツと継続すること」

    です。これは筋トレもスポーツもゲームも仕事も何でもそうでしょう。

    最初から張り切りすぎてハードな計画を立てた結果、途中で燃え尽きてしまい、結果継続できない・やめてしまうということにならないよう、プランニングしましょう。

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小野桂史
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