まぁ、大体の人は勉強なんてしたくない、やる気にならないという人多いですよね。

でも日本では、中高生の約半数が塾通いをしていると言われています。

通うのは良いんですが、塾に行くということの前提をちゃんと考えてほしいですね。

そもそも誰でも行ける場所ではないし、自分が働いて通っているわけでもない。

昔勤めていた塾には、自分でバイトして通っていた高校生が1人だけいましたが、その子は成績がめちゃくちゃ伸びました。

覚悟が違うんでしょうね。

多くの生徒は自分で働いて通っているわけではない。

当然小学生や中学生はそれが「当たり前」ではあるんです。

ただね、それを「当たり前」と思ってはいけないんです。

塾に通うということは、とても恵まれたことなんです。

世界の中で見れば、日本は経済的には豊かな国です。

しかし、そうでないような国もある。

そういうところでは家が貧しく、その日食べていくためのお金を稼ぐために、勉強したくても働かなければならないような子達もいるわけです。

また、当然日本にも家庭の事情で、塾に通いたくても通えないという子もいます。

塾に通っている子というのは、親御さんが面倒を見てくれるだけでなく、高い塾の授業料を払ってまで勉強させてくれるような恵まれた環境にいるということです。

それなのにやる気にならない。

自分がいかに恵まれているのかもわからないなら、無理に塾に通ってまで勉強したって意味がありません。

やりたくないなら辞めればいいです。

塾に通うことは本来、贅沢なことですから。

正直、塾に行かなくても勉強はできます。

塾に行くと楽になるだけなんです。

わからない問題があった時に質問できるとか、コピーがいつでもできるとか、授業があって個別に教えてもらえるとか、塾に来れば周りは勉強しているとか、そうやって自分一人ではなかなか大変な部分をカバーしてくれるのが塾なんです。

だから、とても恵まれた環境なんです。

それを当たり前と思うから、塾に行くかどうかを平気で迷えるし、塾に来ても集中しないときがあったりするし、授業をやっても復習しないし、恵まれた環境を恵まれていると認識していないから起きるんです。

だからこそ、ちゃんと勉強しない子はすぐ辞める塾という評判はうれしい限りなんです。

来なくていいですもの。

そんな生徒。

今いる、勉強を楽しんだり、真剣にやっているほかの生徒に迷惑ですし。

本気で合格したいとか、ちゃんと学びたいとか、勉強が楽しいとか、本気で目指すものがある生徒に来てもらいたいですからね。

お金を出せないのは変えようがないんですから、楽しいというわけではないけれども、塾に通ってまで勉強するという人は、そこに覚悟を持つべきです。

何としてでも1点あげてやる!

何としてでも1位でも順位を上げてやる!

何としてでも第一志望に合格してやる!

そういう覚悟です。

何事も、なあなあに続けていては効果は0です。

学生さんが塾に通ってまで勉強するということについて、一度ちゃんと考え、やる気になるきっかけになれば良いかなと思います。

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小野桂史
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